
Spotifyのグローバル音楽プログラム「GLOW」内にあるゲイ茶のプレイリスト。
前編(https://wabisabi-cha.com/human/1364/)に続いて、残りのエピソードを共有いたします。
ゲイ茶メンバーの選出したエピソードもこちらに含まれています。
GLOWのページはこちら!https://spotify.link/GLOW_JP
「GAYCHA playlist:その日の難逃れ」というプレイリスト名に記載の曲順通りに掲載しています。
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アナと雪の女王 – Let it go
Selector: ケツかゆ子
あるべき自分と言う姿にとらわれて息苦しくなっていたエルサが、ありたい自分へと自信を解放される様に私も勇気づけられました
郷ひろみ – 言えないよ
Selector: hiro
彼女と結婚する気になれなくて別れ、ゲイとしての活動を初めた。45歳のころ出会った子に恋したけど俺なんかとじゃ釣り合わないだろうし、まだいろいろと勇気がでなくて想いを秘めたまま諦めようとしていた気持ちを思い出させてくれる。
Taylar Swift – begin again
Selector: ルルレモン
うまくいかなかった恋愛を上書きしたい時に聴く、新しい恋の始まりの曲
槇原敬之 - 素直
竹内まりや – カモフラージュ
Selector:たかし(43)
学生時代はノンケに恋もしたし、友達に言ってないことでずっと罪悪感があった。今ではカミングアウトしても仲良くしてるけど、当時の自分の状況や気持ちを代弁してくれた曲だと思う。
メレンゲ – すみか
Selector:Yuki
あなたの事が好きでそう言える僕が好きで
たどり着いた答えが誰かと同じでもいい
同性と付き合う意義を見出せず、ゲイである事から逃げるように夢に向かっていた自分に、いつかそう心から思える日が来たらいいな、と本当の気持ちに気付かせてくれた1曲。
BENNIE K – Joy Trip
Selector:トクマ
ゲイだと初めて自覚した頃、胸を締め付けられる感情はそのまま不幸へ変わり、自分ひとりだけがその波にのまれ、沈んでいくしかない。そう思っていました。そんなとき、ふと耳にしたのがBENNIE Kの「Joy Trip」という曲でした。自由を歌うこの曲は、常識も、周りの目も、正しさも、全部気にせず、自分らしい旅に出て行こう。辛くなったら世界は何処でも好きな所に歩いていける。そう教えてくれている気がしました。
浜崎あゆみ – Startin’
Selector:ジョル崎あゆみ
あゆからの激励ソング。親友へのカミングアウトを迷った時、恋人や友達の側に居たくて10年勤めた会社を辞めるべきか悩んだ時。『答えなんてない そんなのどこにもない ただ今この瞬間だけは 二度と戻らない』人生は一度きり。人生の節目で迷う度に、背中を押してくれた大切な曲です。
THE SUPER FRUITS – チグハグ
Selector:キョンジェリーナジョリー
ゲイであることを隠して、一般社会で生活していると、気疲れすることも多く、辛いことや、自分を見失いそうになる瞬間が多くあります。そんな中で、いろいろあるけど、まずはありのままの自分を大好きでいようよと背中を押してくれる応援ソングです。そして、この曲がきっかけで初めて「推し」ができました。
hiro – Bright Daylight
Selector:YASU
この曲は自分が中学生ぐらいの時、まだリリース前のMステで放送された音源を録音し、MDで繰り返し聴きながら学校に登校していたのを覚えています。いじめに遭ったり、周りと自分が違って悩んでも、自分のままでいいんだって思わせてくれた大切な曲です。
特に好きな歌詞は「自分らしく生きてればいい 元気出して」「急がなくていいよ きっと微笑みもどるから」です。
椎名林檎 – ありあまる富
Selector:Jin
いい感じに行くかな?と思ったスキピから連絡が来なくなった時。
赤の他人から嫌味を言われた時。
そして、性的マイノリティに向けられる無自覚な言葉を耳にした時。
そんな時、そんなことに傷つく必要はないと彼女は教えてくれます。
「何故なら価値は命に従って付いている
ほらね君には富が溢れている」
YUKI – 大人になって
Selector:K
25歳社会人3年目、まだこっちの友達もおらず地元で燻っていた頃、周囲では結婚ラッシュが始まり自分のセクシャリティに悩んでいました。
「眼差しは遠くばかりを見ては羨む」「故郷は遠くしがらみに錆びて笑う」に都会への憧れと地元での息苦しさを重ね、人生の不安や葛藤を抱えながら過ごしていた思い出の一曲です。
Destiny’s Child – Independent women pt. 1
Selector:なおや
中高時代、歌詞も分からず、ただかっこよくて鬼リピ。当時はゲイの認識も劣等感もなかったけど、無意識に、周りには負けたくない!俺は最強よ!と音楽で自分を鼓舞させていたと思います。I depend on meという歌詞の通り、常に自分を信じ、自立した強い人でありたいと願います。
リンドバーグ - 君のいちばんに
Selector:トトメス
傷つく度に「もっと強くなりたい」と思ってきたし、「大丈夫!」と幾度となく自分に言い聞かせてきた。悩みを誰かに打ち明けることをしてこなかったから自分の背中はいつも自分で押したかった。この曲はのびやかで軽やか。強くなることを強要せず背中をさするように前に進ませてくれる。失恋した時の想いも全て詰まった名曲。
DREAMS COME TRUE – 琥珀の月に
Selector:トトメス
高校の頃少し特別に思える友達がいた。彼との分かれ道、見上げた月が余りに綺麗で知らせようとしたところ、曲がり角を曲がったはずの彼が月を指差して手を振ってくれていた。琥珀の月は、想いが重なる象徴。手に入らないものはいくつもあるけどそうした美しい瞬間の記憶は心を強く優しくしてくれる。キラキラした旋律がいつも記憶を呼び起こす。
RAZZ MA TAZZ - 素敵な君
Selector:トトメス
過去の自分がいつも顔を出す。周りからの視線を気にして、皆と同じようになれないことに落ち込んで、「あんな子だったらなぁ」とよそ見ばかりして、本当に欲しい言葉をかけてあげられなかった。
今でも時折忘れてしまうけど、自分の魅力は他の誰でもなく自分自身がちゃんと知っててあげたい。自分に贈るラブソング。
シンディー・ローパー - TRUE COLORS
Selector:マッキー
何がきっかけで聴いたかは覚えていないけど、一番自身の性に悩んでいた10代後半のときに出会った曲。
がんばって「ふつう」になろうとしていた自分に
Your true colors
True colors are beautiful
Like a rainbow
という歌詞がとても心に響きました。
余談ですが、20代のときのメアドに”true-colors”という単語を入れていたのも懐かしい思い出。
TWICE – Feel Special
Selector:マッキー
この曲に出会ったのは2020年のNiji Projectの課題曲だったことがきっかけ。
当時はコロナ禍で先の見えない不安がある中で、仕事も恋愛もうまくいかず悩んでいました。
練習生の成長ぶりやパフォーマンスに感銘を受けながら、この曲の持つパワーや自分が特別な存在であるという前向きな歌詞に何度も励まされ、エンドレスリピートしていました。
以来、TWICEの曲を聴き漁り、私にはめずらしくライブにも行きました。今でも一番大好きな曲です。
HY – 隆福丸
Selector:マッキー
高校時代によく聴いていたHYの中でも一番好きな曲。
疾走感がある爽やかな曲調の中に、力強いメッセージがたくさん込められています。
セクシャリティや進路、家族関係など今思えば、人生のどの時期よりも悩みを抱えていたときに、この曲を聴いたり歌ったりすることで、「迷わず行けばいい!」とパワーをもらって前進することができた気がします。
今でもカラオケに行くとつい入れてしまう曲でもあります。
ドラマ『GREE』 – Defying Gravity(シーズン1)
Selector:シュン
さまざまなLGBTQ +を描いている海外ドラマ「Glee」の中でも、トップクラスに好きな歌。歌っている男性は、ゲイの役で(俳優自身もオープンリーゲイ)ゲイとしての葛藤やカミングアウトのシーンは、ぜひ多くの人に見てほしい。そんなドラマを通じて知った曲で、歌詞の「defying gravity」は直訳すれば、重力だけど、自分の中では、セクシャルマイノリティであるゆえのしがらみみたいな捉え方をしていて、そういったものに負けないぞ、と鼓舞してくれる一曲。
大橋トリオ feat.秦基博 - モンスター
Selector:シュン
「僕は弱さという 怪物かくして生きてる。誰も気づかないけど」という歌い出しから始まり、目に見えない生きづらさを抱えている自分のことを言われているような気がして、グッと引き込まれた曲。その後、秦さんとのハーモニーがなんとも心地よいメロディを紡ぎ出してくれていて、「叫んで 転んで 痛くて ためらい それでも止まらない」という歌詞が、自分の背中を教えてくれる応援歌。
スピッツ – 大好物
Selector:シュン
劇場版「きのう、何食べた」の主題歌。ゲイたちがただ生きていく日常を描いたドラマで、自分もこんな風に、「小さな幸せ」を噛みしめて、大切な人たちと生きていければ、この上なく幸せなんじゃないかと思わせてくれた作品。草野さんの唯一無二の歌声がさらに前向きな気持ちにさせてくれるので、作品含めて、ご覧になってない方はぜひドラマ版から見てほしい。
宇多田ヒカル - Prisoner of love
Selector:Jus
セクシャリティに対して1番悩んでいた時に放送されていたドラマの主題歌が衝撃的で、胸に突き刺さったのを覚えています。マイナー調な曲ですが、歌詞の一言一言は力強くて、聞いていると心の霧が晴れる気がしました。その後大学で1番仲が良かった女の子にカミングアウトできたのも良い思い出です。
椎名林檎 – 月に負け犬
Selector:ジャスミン
それまで馴染みのなかったギターの歪みに、願いとも葛藤とも思える彼女の切実な言葉に、中学生の私は光を見て、何度も救われました。
ともさかりえ – 日本に生まれて
Selector:ジャスミン
知らずに傷付いた心を代弁してくれるような言葉と、サビで一気に優美さの炸裂するワルツ。
笑ってやり過ごす負荷を解いてくれる一曲です
DREAMS COME TRUE – あはは
Selector:ジャスミン
どんなに好きでも手放さなくてはならなくった気持ち。側で優しく明るく肩を寄せてくれるようで、何度も涙を受け止めてもらいました。
米津玄師 – Lemon
Selector:HZ
大恋愛が終わった際に、ふと流れてきた曲
歌詞をきけばきくほどしんどくなったが、同時に感傷に浸る自分に酔っていたのかも?
そんなほろ苦い思い出
m-flo – miss you
Selector:犬ちゃん
まだ自分のこともわからない、恋人もいない、そんな高校時代に出会った曲。それまでは特定のジャンルばかりを聴いていたのですが、この曲に出会って衝撃を受け、音楽の世界観が広がりました。
“二人でいるのに I miss you”
当時はいつか自分もこんな気持ちになるのかなと思っていたけど、大人になって恋愛を重ねていく中でいつしか理解できる曲にもなりました。
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以上、皆さんのさまざまなエピソードいかがでしたでしょうか?
皆さんにとっても共感するところだったり、同じ選曲があったりするのもあったでしょうか。
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