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医療保険では不十分になりがちながん対策
前回のコラム(前編)はこちら
https://wabisabi-cha.com/life/887/
前回、保険のプロからすると「医療保険には落とし穴がある」と記載しておりましたが、その根拠は、がんに罹患した際の治療実態が「入院・手術」ではなく「通院して抗がん剤や放射線治療が主流」というものからです。
そもそも「医療保険」と一口にいっても、さまざまな保障内容があるのですが、主流なものは、「入院をしたら1日◯千円」とか、「手術をしたら◯万円」という保障内容になっています。
ところが、がんに罹患した際、通院がメインの治療法になっているため、いきなり長期の入院や手術をするということがほとんどなく、入院や手術をしたら給付対象となる「医療保険」に加入していても、ほとんどお金が払われないというケースや、入院をしても短期化しているため(白血病の場合を除く)、もらえたとしても、実際にかかった費用ほど給付されないといったケースが多々あります。
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そこで、医療保険の保障内容に関して、通院をして放射線治療や抗がん剤治療を受けた際もきちんと給付される保障内容になっているか?もしなってないとしたら、そういった保障を追加することができるか、または、そういったところまでカバーしている医療保険への切り替えを検討することが必要かと思います。
がん対策は、診断給付金タイプがオススメ
前編のコラムでも、「一時金タイプが、がんサバイバーの方から太鼓判を押されている保険」とお伝えしましたが、私個人的にも、使い勝手のいいと思えるのは、がんと診断されるとまとまったお金が数十万〜数百万円単位で給付される保険です。その保険であれば、がん診断書を提出すれば、まとまったお金が銀行口座に振り込まれるため、そのお金をどう使おうが自由なのです。どの抗がん剤が対象だとか、どの治療が対象だとか、いちいち保険会社に精査してもらう必要がなく、振り込まれたお金は、むしろ「治療費」という側面で使わなくても大丈夫です。
それこそ、ウィッグを買うとか、親族の宿泊費に充てるとか、何に使ってもOK!そのお金で、海外旅行をしたって構いません。
また別の側面では、がんサバイバーの方の4割は、がんに罹患したことによって、一時的に休職をしたり、異動をしたり、人によっては、治療に専念するために仕事を辞める人も少なくないのです。そのため、大幅に収入が下がってしまうにも関わらず、日々、生活費はかかってくるわけで・・・
そんな収入ダウン分をカバーするために、診断金という一時金が振り込まれるのは、大変ありがたい話だと実体験を聞いたことがあります。
もちろん、前編でお伝えしたとおり、自家保険といわれる「預貯金」がある程度あれば、こういった一時金保険の必要性は薄まりますが、がんの治療が続く限り、毎年まとまったお金が給付されるという保障内容であれば、どれほど治療が続くか=どれほどお金がかかるかわからない、という不安を軽減できる大きな手助けになると思いますので、今一度、診断金タイプの保険への加入を検討されることをオススメします。
就業不能保障の給付条件は意外と厳しい
最近、共働きも増えてきて、死亡保障というよりは「就業不能保障」(=働けない保障)というのが大切であるという論調が、保険会社の中では常識となってきています。
とはいえ、実際に保険会社で販売している「就業不能保障」の給付条件は、身体障がい者◯級以上とか、要介護◯級以上とか、なかなか要件が厳しいものが多いです。
そのため、もしそういった「就業不能保障」に加入するならば、大病や大怪我をした時に、自宅療養中でもきちんと補償されるような保険がおすすめです。
具体的には、日新火災の「働けない時の保険」といったような保険です。免責期間7日間を過ぎての就業不能状態に対してもきちんと契約した金額分が支払われるので、いざという時も安心です。
https://direct.nisshinfire.co.jp/work/coverage/coverage01.html
こちらの保険は、私も雑誌で見つけた時に、こんなに支払い要件が緩い就業不能保障があったんだ、と驚きでした。決して、「案件」ではございません笑
会社員の方ならば、傷病手当金として、1年半は基本給の2/3が出てくる社会保障がありますが、フリーランスなどの方は、そういった社会保障はありませんので、なおさら、上記で紹介しているような保険の加入は真剣に検討されてもいいかもしれません。
また、会社員の方で大手の企業にお勤めの方は、会社のグループ保険で「長期就業不能保障(GLTD)」という保険が用意されているケースがあります。その保険も大抵は割安で、支払い要件が緩く、就業不能状態をカバーしてくれるものなので、該当者の方は一度、そういった保障があるか確認されるのもいいかもしれません。決して、GMPD(ゲイ用語)ではないですよ笑
とにかく、一口に就業不能保障とうたわれて販売している保険も、支払い要件を見たら、なかなかレアなケースしか保障してくれないということも多いので、きちんと支払い要件は確認しておいた方が無難です。
<まとめ>ゲイにおすすめする保険2024
ゲイというか、性別やセクシャリティ関係なく、お子さんや収入が少ないパートナーがいない方ならば、全般的に当てはまるかもしれませんが、私個人的におすすめする保険は以下の通りです。なお、2024年末に記載している情報のため、今後の社会保障情勢の変化や知見のアップデートにより、主張が変わってくる可能性もありますので「2024」という見出し名をつけています。
・死亡保障ではなく、「就業不能保障」や「がん保障」についてを真剣に検討するべし
逆にいえば、死亡保障の保険に加入しているならば、無駄な保険料を払っているかも?
いろんな保障がセットでついているタイプの保険よりも、自分に必要な保障のみを単品で購入するスタイルの方がオススメ
・高額療養費制度があるため、医療費に関しては、一定の自己負担限度額があり
差額ベッド代や自由診療などをしなければ、ある程度の預貯金でまかなえる可能性あり
逆にいえば、ある程度の預貯金があるならば、医療保険の加入自体も再検討するべし
・医療保険に加入するならば、通院をして抗がん剤治療や放射線治療などをしても保障対象になっているか確認するべし
・がん対策には、まとまったお金が出てくる「一時金タイプ」がおすすめ
・就業不能保障は、給付要件が厳しいものも多いので、しっかりとどんな場合で保障されるかを確認するべし
以上、情報量多いですよね笑
今回記載したことは、あくまで「私のいち見解」で、決して「正解」とかではないので、そういった考えもあるんだと、受け止めていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!今後も、役立ち情報アップしていきたいと思います。
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東京在住40代ゲイ。本業はファイナンシャルプランナーっぽいことをしている。ドラマや映画、Podcast鑑賞が趣味。手話を勉強中。YouTubeではひたすらKPOPを追っかけている