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何を隠そう、実はシュンは生命保険のプロだったりします。ゆえに、ゲイ当事者の多くの人が一度は抱くであろう「保険問題」に関して、自分なりの解答を持っています。
ずばり・・・
貯蓄でまかなえられない「就業不能保障」と「がん保障」の掛け捨て保険は入っておいた方がいい。
この結論に至った観点をお伝えしていきます。キーワードは
・最強の保険にはすでに国民全員加入済み
・まずは貯蓄でまかなうこと
・足りない保障領域のみ民間の保険でまかなえばよし
最強の保険にはすでに国民全員加入済み
保険加入を検討するにあたって、切っても切り離せないのが、国民全員加入義務のある「健康保険(国民健康保険)」の話です。
この辺りのアンテナが高い人はすでにご存じかと思うのですが、この健康保険のおかげで、日本では収入に応じた一定の医療費しかかからない仕組みになっています。
仮に1ヶ月に100万円の医療費がかかったとしても、自己負担は、なんと約10万円!(年収が一定金額以内で、70歳未満の場合)
窓口でいったん30万円支払っても、あとで一定金額が戻ってきます。
しかもマイナ保険証だと、窓口の支払い時点で、約10万円しか支払わなくて済みます。
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出典:生命保険文化センター
この仕組みは、高額療養費制度と言うのですが、月をまたぐとリセットされたり、差額ベッド代(6人大部屋とかではなく、2人部屋とか個室に入室する際にかかる費用)は対象外で、その差額ベッド代がシティホテル並みの費用になるので、そこを払おうとすると相当な金額になり得るケースもあるのですが、医療費そのものは一定金額しかかからないという最強の保険にすでに皆さんは加入済みだったりします。
ちなみに、収入や年齢によって自己負担額は違ってきますので、ご自身の自己負担額を知りたい場合は、わかりやすく解説された生命保険文化センターのページをご参照ください。
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/8455.html
まずは貯蓄でまかなうこと
もう1つ、最強の保険だな、と思うのが、自家保険とも言われる、ご自身の貯蓄。きちんといざという時のために貯めておけば、どんな事象があれど、自由に使うことができます。
民間保険だと、やれ入院しないと給付されませんとか、○○の条件でないと給付されませんとか、さまざまな条件があったりするので、いざという時に該当外になってしまうケースも少なくはないのですが、自身の貯蓄であれば、そういったことは心配ご無用。
「宵越しの金は持たぬ」という考えもあるかとは思いますが、一定の緊急予備資金を持っておいた方がいいかと思っています。
どれくらい貯蓄があればいいの?という点も、さまざまな考え方がありますが、ざっくり言えば、最低でも100万円は持っておいた方がいいのでは、というのが私なりの考えです。
(いやーん!厳しい!という声が聞こえてきますw)
足りない保障領域のみ民間の保険でまかなえばよし
「健康保険」と「貯蓄」でもまかなえられない領域といえば、個人的に思うのは、「就業不能」と「がん」といった事象だと思っています。
「就業不能」。直訳すれば、働くことができない、といった意味ですが、さまざまな病気・事故などで、今と同じような仕事や働き方ができなくなってしまう人たちは、このコラムを読んでいるこの瞬間でも、世界のどこかでそういった事態になってしまう人はいます。そして、それが決して自分には起こらない、という保証はないのが人生です。
たとえば、障がい者になった場合は、障がいの度合いによって、障害年金が支給されたりもしますが、言わずもがな、その年金だけで悠々自適に暮らしていけます、となることはなかなか難しいもの。
となると、収入ダウンが避けられない状況の中で、貯蓄を切り崩すのにも限界があるので、「就業不能」となった場合に備えられるような保険は、ゲイの人でも加入しておいた方がいいと思っています。
そしてもう1つ、「がん」に関しても保険に加入しておいた方がいいと個人的には思っています。
がんになった場合、治療費に関しては、冒頭ご説明した「高額療養費制度」があるために、一定の金額以上はかからないとはいえ、毎月毎月コンスタントに治療費がかかったり、治療期間も長期にわたるため、結構な痛手だったりします。また、収入がダウンしてしまったり、治療に専念するために、仕事を辞める人も結構な割合いるため、そういった「収入ダウン」に備えるために、がんとなった場合、まとまったお金がどかっと入ってくるような保険(一時金の保障がある保険)などは、相当役立つと、がんサバイバーの方達からも太鼓判を押されています。
よく、「ゲイは保険なんていらないでしょー」という声も聞きますが、私個人もそういった保険に加入しているし、そういった領域の分野の数多くのご相談に乗っている結果、これまで書いてきたような結論に至っています。
「あ、自分、医療保険加入しているから大丈夫だ」というそこのあなた。
それについても、シュンなりの「落とし穴」があると思っておりますので、その辺のお話は、また次回させていただきますね(またもや完結しないパターン笑)
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- 書いた人
- シュンMCやりたがり
東京在住40代ゲイ。本業はファイナンシャルプランナーっぽいことをしている。ドラマや映画、Podcast鑑賞が趣味。手話を勉強中。YouTubeではひたすらKPOPを追っかけている