
これはゲイ茶200回目の配信内でシャッフル企画をした際に、
私マッキーがトトメスの118回「本当に会った話を“怖い風“に話してみる」をオマージュして話した際の台本です。
果たしてゲイ茶メンバーが言うように本当に一言一句同じだったのか、配信を聴きながらお楽しみいただけると幸いです。
——
これ言っていいのかなぁ〜……
えぇ〜、あれはね……私が20歳ぐらいのある日のことなんですけど、
夏休みだったかな?連休をもらって、帰省しようとしたんですね。
でもアパレルでアルバイトをしていた頃で、とにかくお金がないんですよぉ。
そこで高速バスで帰ることにしたんですね。
たしかー4000円ぐらいで、夜発で朝着で着く便をとったんです。
その頃できたばかりだった新宿のサザンテラスにあったクリスピークリームドーナツを箱買いしてね、飲み物を買ったんですね。
まだバスタがなかった頃で、東南口のニューデイズ横のバス乗り場に向かったわけです。
あそこってなんか薄暗いでしょ?
怖いなぁ〜、怖いなぁ〜。
やだなぁ〜、やだなぁ〜。
知らない人ばっかりだし、慣れないバスだし、不思議と心細くなったりしてね。
で、やっとバスが到着して、それで私ね、チケットを握りしめて、
「よし、もうこれで大丈夫」
なんて思いながら、指定の後部座席に向かったんですよ。
それで腰を下ろして、ふぅっと一息ついてたんです。
するとね、バスの通路の向こうから……
スー……っと、ひとりの男性がこっちへ歩いてくるんですよ。
で、私の前に立って……
小さな声で、
「あの……そこ、ぼくの席だと思うんですけど」
って言うんです。
そんなわけないでしょ?
言いがかりもいいところですよ。
私はチケットを見せながら、
「いやいや、ここ私のですよ。番号も合ってますしね」
って、堂々と言ったんです。
変だな〜、変だな〜。
おかしいな〜、おかしいな〜。
だってね、私が持ってる番号と、その人の言う番号が同じなんですよ。
でも、「そんなはずない、絶対こっちが正しい」って……
なぜか根拠もないのに思い込んでてねぇ。
そしたらですよ。
前の方から……
バスの運転手さんが、
スーッ……と近づいてくるんです。
なんかね……空気が変わったんですよ。
あの、背中をスーッとなでられたような……
嫌な、冷たい空気。
運転手さん、無言で私とその男性のチケットを受け取って……
一枚一枚、ゆっくり照らし合わせて、
ハッキリした声で言うんですよ。
「お客さま……
このチケット、日付が……昨日になってますよ」
その瞬間、
ドォーン!(大きめの声で)
って胸の奥で何か落ちたような気がしてねぇ。
怖いな〜、怖いな〜……。
やだな〜、やだな〜……。
私ったら、間違って前日の日付で予約してたみたいなんですよ。
でもね、こっちはもう帰省するつもりできていたわけで、引き下がれないわけです。
「どうにかなりませんか?」
と私が必死な顔で迫ると、
運転手さん、少し困った顔をしながら、
「補助席なら使っていいですよ」
って言ってくれたんですね。
その言い方がまた……
なんかね……
「……あとは、あなた次第ですよ」
みたいな、妙に含みがあるように聞こえるんですよ。
でね、補助席に案内されて座ったんですけど……
眠いな〜、眠いな〜と思って、寝てたんですけどね。
サービスエリアに停まるたびに、毎回降りなきゃいけなくて。
なんかその度にあの男性からチケット取り間違えた人だと思われてるようで恥ずかしくってね。
あの後部座席を見るたびに、本当だったら私が座るはずだったのにって恨めしく思ったりして。
これは、私の方が席に取り憑いていたという話だったかもしれませんね。
──そんな、マッキーのちょっと寒くなる体験でした。
- 書いた人
- マッキー恋するファッショニスタ
ファッション好きでとにかくおしゃべり、都内在住、アラフォーゲイ。ゲイ茶の中では恋愛担当かつ癒し系枠。
ここだけの話、実はあの人気BL作家「藍内蒼馬」という噂。
ほかに「マッキーの\ちょっと聴いてよ〜/」というひとり番組も配信中。
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